当院で行う予防接種

予防接種のイメージ画像

当院では、以下の予防接種を行っています。詳細につきましては、お気軽にお問い合わせください。
ワクチン接種は完全予約制です。ご予約はLINEチャットもしくはお電話(052-325-8080)でお願いいたします。

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんを予防するためのワクチンで、定期予防接種のひとつにも挙げられています。その対象となるのは、小学校6年生~高校1年生の年齢に相当する女性になります。対象者については、費用は全額公費負担となります。詳細については、名古屋市の公式サイトをご覧ください。

現在、平成9年生まれ〜平成18年生まれ(誕生日1997年4月2日〜2007年4月1日)の女性の方に対して、HPVワクチンを公費で受けられるキャッチアップ接種を行っています。過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方が対象になります。必ず母子手帳をお持ちください。

なお同ワクチンは、全部で3種類(2価:サーバリックス、4価:ガーダシル、9価:シルガード9)あります。2価(サーバリックス)とは、子宮頸がんの原因となりやすいHPV(ヒトパピローマウイルス)の16型と18型を予防するワクチンです。また4価(ガーダシル)は、16型と18型のほか、尖圭コンジローマの原因になりやすい6型と11型のHPVも予防できるとされるワクチンです。9価に関しては、4価で予防するとされる4つの型に加え、31・33・45・52・58型のHPVにも対応するとされるワクチンです。

当院では、シルガード9(9価)のみを取り扱っております。サーバリックス、ガーダシルは取り扱っていませんのでご注意ください。

シルガード9(9価)に関して、接種間隔と回数は、接種した年齢によって回数が異なります。15歳未満で初回の接種を受けた方は計2回の接種です。この場合、初回から5ヵ月以上の間隔を空けて2回目を接種します。なお15歳以上で同ワクチンを接種、または初回の接種から5ヵ月を経過せずに2回目を接種した方については計3回の接種が必要です。接種間隔については、初回の接種から2ヵ月後に2回目を接種します。2回目の接種から4ヵ月経過してから3回目の接種となります。

また同ワクチンを接種される方で16歳未満の方は、原則保護者の同伴が必要です。なお13歳以上で保護者同伴が難しい場合は、同意書への記入が必要となります。

副反応について

同ワクチンは接種後の副反応として、接種した部位に発赤や痛みが多くの方にみられます。また重度のアレルギー症状(アナフィラキシー)、手足の力が入りにくくなる神経系の症状(ギラン・バレー症候群)などがみられることもあります。

名古屋市の「子宮頸がんワクチン」はこちら

名古屋市の「子宮頸がんワクチンの副反応について」はこちら

風しんワクチン(名古屋市の風しん抗体検査、風しんワクチンの対象者)

風しんを予防するためのワクチンになります。風しんは、別名3日ばしかと呼ばれ、主に飛沫感染によって感染が広がり、非常に強い感染力があります。小児に多く見られますが、成人でも罹患することもあります。発熱、発疹、リンパ腺の腫れがみられますが、これら症状は3日程度で改善します。妊娠20週頃までの妊婦が感染すると、先天風しん症候群(難聴、先天性心疾患、白内障 等)をもって生まれる可能性が高くなります。妊娠中の方に同ワクチンを接種することはできませんので、妊娠前に抗体検査をして、免疫が不十分な場合は風しんワクチン接種をお勧めします。また、そのご家族の接種もお勧めします。

現在、風しんに関する予防接種は、小児の定期予防接種で計2回のMRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)が推奨されています。ただ世代によっては、1回も接種したことがない方もいます(昭和37年4月2日~昭和54年4月1日の間に生まれた男性)。名古屋市では、このような方、あるいは将来的な妊娠を希望する方や妊婦さんと同居している方などを対象にした風しん抗体検査を無料で行うことができます。その結果、風しんの免疫が不十分と判定された方につきましては、無料で風しんワクチン(MRワクチン)を受けることができます。詳細につきましては、名古屋市の公式サイトをご覧ください。

名古屋市の「風しん(第5期)の抗体検査及び予防接種」はこちら

名古屋市の「妊娠希望の方等への風しん抗体検査及び予防接種の費用助成について」はこちら

麻しんワクチン

麻しんの発症を予防するためのワクチンになります。麻しんウイルスが原因で、一般的には「はしか」と呼ばれ、飛沫感染、接触感染、空気感染等によって感染し、風しんよりもさらに強い感染力があります。6歳くらいまでの小児に多い感染症ですが、成人でも罹患します。10~12日間程度の無症状の期間を経て、発熱、咳、鼻水等が数日間持続し、口の中にコプリック斑と呼ばれる小さな(約1mm)の白い発疹ができます。熱は一旦2~3日程度で一旦下がりますが再び発熱し、その後全身に発疹が現れます。通常の経過であれば、7〜10日間で回復します。中耳炎や肺炎などを合併することがあります。

現在、小児の定期予防接種では計2回のMR(麻しん・風しん混合)ワクチンの接種が推奨されています。同ワクチンについても、世代によっては受けたことがない、もしくは1回しか接種していない世代もいます。したがって2回の予防接種歴が確認できないという場合は、接種されることをお勧めします。ちなみに3回接種したとしても、体に悪影響を及ぼすことはありません。

MRワクチン

風しん・麻しん混合ワクチンのことをMRワクチンと言います。MRワクチンは、小児の定期予防接種で、現在計2回の接種が推奨されています。ちなみに風しんワクチン、麻しんワクチン、MRワクチンが計2回の接種となったのは、2000年4月2日以降に生まれた世代からです。それ以前の世代については、風しんワクチン、麻しんワクチン共に2回接種を受けていない可能性が高く、またこれまでに風しん、あるいは麻しんに罹患したかわからないということであれば、MRワクチンを接種されることをお勧めします。

当院では、こちらのMRワクチンを採用しています。
ワクチン接種のご予約はお電話(052-325-8080)でお願いいたします。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹の発症を予防するためのワクチンです。
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる病気です。80際になるまでに、約3人に1人が発症すると言われています。初期症状は、皮膚の痛みやかゆみです。これを放置すると、刺すような激しい痛みになる危険があります。さらに合併症として、目や耳にも症状が出たり、顔面麻痺になったりすることもあります。

50歳以上の方は、帯状疱疹ワクチンを接種しましょう。当院では「シングリックス」というワクチンを採用しています。これは2か月間隔で計2回接種するもので、50歳以上の97.2%に予防効果が認められています。

料金表(税込)

シルガード9(HPVワクチン)/1回 公費:無料
自費:33,000円
MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン) 公費:無料
自費:8,800円
シングリックス(帯状疱疹ワクチン)/1回 公費(自己負担あり)10,800円
公費(自己負担なし)無料

名古屋市の公費を承っております。公費の対象については、名古屋市のHPもしくは、最寄りの保険センターにお問い合わせください。